二人目出産時のあれこれ。
時の流れが早い!早すぎる‼︎
この前二男が産まれたはずなのに…
とおに新生児を卒業し、今は重たそうなわがままボディをどっこらしょと回転(寝返り)させることが出来るまでになりました。
出産時の備忘録を残したいのですが、既に忘れてしまった事もチラホラあるでしょうね。
自業自得だけど悔しい!
記憶システムがところてんに似てる自分が悔しい!
まだかろうじて押し出されていない内容だけでも残していきます。
二男は、予定日を超過して産まれてきました。
陣痛促進での予定入院がさしせまった日、やっとこさ彼は、産まれる為に重い腰をあげたのです。
その頃私は、寝つきも悪く眠りがとても浅くなっていました。夜中にわけもなく、何度も目が覚めます。
その日も同じように、夜中2時頃目が覚めました。
朝になれば、入院の荷物を手に産院を訪れる予定となっています。
長男の添い寝が暫く出来なくなるな〜と、感慨深く、寝顔を見つめていました。
私も体力温存しなければ!と再び眠りにつこうとしますが、なかなか寝付けません。
しばらくして、気づきました。
あれ?お腹痛くね?これ、陣痛じゃね?
※私は生粋の関西人なので、こんな話方はしません。
前駆陣痛が頻繁にあったので、少々お腹が痛くても気にならなくなっていたのです。
そのため、規則的な陣痛だと気付いたときには時すでに、陣痛間隔は5〜6分、痛みもちょっと脂汗をかくレベルになっていました。
経産婦で1人目も割とスピード出産だった私は、隣で寝息をピーピー鳴らす夫を起こし、戦いのゴングが鳴ったことを伝えました。
すぐに産院へ電話し、計画通り、近くに住む母に上の子を託し、夫と2人病院へ向かいます。
LDRの部屋に到着すると、夫は慣れた手つきでビデオカメラを三脚にセットしました。
上の子のときに、ビデオカメラや携帯、デジカメの撮影で忙しかった夫。そのため今回は、ビデオカメラは固定で放置することにしたのです。
「もうすぐ会えるね〜」 夫に腰をさすられながら、迫り来る痛みを逃していきます。
まだ、痛みの合間に話す余裕があります。 健診のたびに頭が大きいと言われ続けた赤ちゃんは、なかなか降りてきません。
「まだかかりそうやな〜」 「テレビつけて〜」 まだまだ呑気です。
1時間ほど経ったところでしょうか。 ズンっと、何かが私の骨盤を砕きにかかりました。
助産師さんも来てくれて「あー、降りたね。この調子だと、朝には産まれるかな。」
頭の中に、FFⅩのラスボス戦の音楽が流れます。
痛みで、尋常じゃない汗をかいています。
行ったり来たりしていた助産師さんが、気づくと付きっきりでフォローしてくれていました。
腰をさすってくれていた夫は、キリッとした表情でビデオカメラの横に座っています。
1人目のときは松岡修造のような応援を繰り広げてくれた夫でしたが、今回は映画監督のようになっています。
「メガホン持ってたら、監督みたいやな」 夫に伝えたいのですが、痛みで余裕がありませんでした。余裕がなくても、しょうもないことを思い浮かべてしまう性のオタフクです。
助産師さん「よし!イキんでいいよ!」
待ってましたとばかりに、いきみにかかります。
1人目で、いきみ上手の称号を得ていた私は、自信満々にいきみ出します。
が、できません。
なぜか、無意識に体が力をセーブするのです。
助産師さん「もっと頑張らないと、出てこないよ!」
オタフク「……痔が怖いので、ちゃんとお尻の穴を押さえててください!!!」
魂の叫びでした。
私は、無意識にも産後のお尻のお花畑化を恐れていたのでした。
思いの丈を助産師さんにぶつけ、私は解き放たれました。
もう、あとは出すだけだ。 お股が裂けても、どうでもいい。 とにかく、今のこの苦しみを終わらせたい‼︎
渾身の力でいきみます。
ズズズ 。赤ちゃんが、もう出てくるのがわかりました。
助産師さん「もういきまなくていいよ‼︎」
まだ先生は到着していません。
助産師さん「もう、力抜いて!もう大丈夫だから‼︎」
オタフク「そんなこと言ったって、体が勝手に…しょうがない…」
えなりかずきの代名詞のようなセリフが出て来ます。
このとき、もう出ようとしている赤ちゃんを助産師さんに押さえられているような感覚でした。 本当のところはわかりませんが。
やっと先生が、寝癖つけて登場です。
つるん。 二男が出て来ました。
すぐに大きな声で泣いてくれました。
ありがとう。
会いにきてくれて。
頑張ったね。
待ってたよ。
ありがとう。ありがとう。
嬉しくて、幸せで、涙が止まらなくなりました。
1人目のときは、出産を終えた安堵が強く放心状態でした。
今回は、二男をちゃんと迎えることができました。
出血量は多かったようですが、産後の処置はそんなに辛くなく、お尻のお花畑もそこまで悪化していませんでした。
無事に産まれてきた二男。
ありがとうとか、嬉しいとか、可愛いとか、色んな感情を味わったあと、1番最初に思ったことは、「キンタマでかいな‼︎」だったのは、ここだけの話にしておきます。