11ヶ月の赤ちゃんを抱きしめる写真をみて、ふと思った。
最近、不調続きの息子は、いつにも増して甘えん坊です。
起きている時は抱っこちゃん。寝ている時も、腕枕を希望してきます。
鼻がつまっていて寝苦しいのか、夜中にグズグズと何度も起きてしまうのですが、起きると目をショボショボさせながら私にすり寄ってきて、腕と脇腹の間に潜り込んで寝ます。
私も何度も起こされて辛いのですが、それ以上に、すり寄る息子にキュンとしています。
キュンとすると、アドレナリンがガーっと出るので、しばらく目をギラギラさせて息子の寝顔をみつめています。
そんな事をしているので、余計に寝不足になってしまうのです。
腕枕で眠った息子を抱きしめると、なんとも言えないぬくもりや、匂いや、柔らかさが、幸せで、苦しくなるのです。
この気持ちに名前をつけるなら、間違いなく愛でしょう。
先日、腕枕で昼寝をする息子を夫が写真に収めてくれました。
その写真を見て驚いたのは、何を隠そう、私自身の顔でした。
んなわけあるかいな。
ごめんなさい。
私はしもぶくれ顔で、私はたらこ唇で、私は小粒のお目目で。つまり、おたふく顔です。
でも、そこに映っていたのは、なんとも幸せそうに笑う、おたふく顔でした。
驚きました。
写真に映る自分自身に、私が今どれだけ幸せなのかを教えてもらったのです。
そして思い出したのです。
初めて息子を抱っこした時も、同じようなポーズで抱きしめていたことを。
あの時の私は、お産が無事に終わった事に安堵し、放心状態でした。
息子を初めて抱きしめたときも、ただただ息子の存在が不思議で、我が子の実感はありませんでした。
「あぁどうも、初めまして。」
本当に、そんな風に思ったのです。
もともと淡白な性格なので、母性が足りていないのではないかと思うほど、あっさりとした息子との対面でした。
あれから約1年が経とうとしている今。
息子は間違いなく、私の宝物になっています。
苦しいほど大切で、泣きたいほど愛しています。
生まれてきてくれて、本当にありがとう。
不思議ですね、1年経って、心からそう思えるようになりました。
2年・3年と時間が経ち、思い出を共有するほどに、この愛情は強く深くなっていくのでしょうか。
楽しい人生に、夫と息子に、感謝です。
素敵な写真、また宝物が一つ増えました。