愛が重い

一生懸命ブログを書きます

母乳を飲むのがヘタクソだった息子

昨夜いきなり、自らお座りを開始した息子。一度できると、簡単にお座りをするようになりました。今まではこちらが座らせてあげないと出来なかったのに。一つ、また一つ。こうやって出来る事が増えていくんですね。男の子だから、手が離れるのは早いでしょうし、それでいいとは思っています。でも、来るその日の為に、飽きる程息子を抱きしめておこうと思います。思い出でお腹がいっぱいになれるくらい、息子を抱きしめていたいです。

 

今日は友人の所へ、産まれたばかりの赤ちゃんを見に行ってきました。産まれて10日程。新米ママになった友人は、母乳の事で悩んでいました。

「赤ちゃんが上手に飲んでくれない。ミルクをあげるとすごく嬉しそうにしっかり飲んでいて、落ち込んでしまう。」

そう話す友人を見て、息子が産まれたときの事を思い出していました。

 

初めての授乳は、赤ちゃんのおっぱいを吸う力の強さにとても驚きました。それが3回目、4回目と繰り返されていくと、私の乳首はその力強さに耐えきれず、簡単に切れてしまいました。痛くていたくて、授乳は苦痛に感じていました。

 

少し授乳に慣れてきたと思ったとき、今度は乳首の周りにしこりが出来て、息子が上手に飲めなくなってしまいました。マッサージに行っても一向にしこりは無くなりません。しょうがなく、しこりができた側のおっぱいは搾乳をして、息子に飲ませました。

私が通った母乳外来の方針で搾乳機は使用せず、手絞りで一滴一滴搾乳をしていました。新生児期の授乳ですから、息子は夜間以外、2〜3時間おきにおっぱいを欲しがります。

授乳→前回搾乳分を飲ませる→搾乳→を繰り返して日々が過ぎていきます。母乳が出なければミルクを使ったでしょうが、頑張ればあげられるのだから、飲ませてあげなくてはいけないと思っていました。夜中に一人搾乳をしていると、いつまでこのような日々が続くのだろうかと涙が溢れてきました。

 

でも、そんな日々は簡単に終わりを告げました。息子が生後一ヶ月になったとき、何気なくしこりのあるおっぱいを口に含ませてみると、一生懸命飲み始めたのです。毎日が必死で、日々をこなす事に精一杯になっていましたが、息子は日々成長していました。ほんの少し前まで出来なかった事が、簡単に出来るようになっていました。日々の変化は少しずつで、気付くのが難しく、新米の私には今その時が全てのように感じていました。

「なんだ、出来るようになるんだ。」息子は成長している。

それが分かってからやっと、息子の成長を先回りして待つのではなく、息子の成長に寄り添って見守っていくことが大切なのだと思いました。

 

見守るというのは、私にとっては修行のように難しいことですがね!

授乳に悩む友人には、「たくさん悩んでしまうよね。でも、気がついたらその悩みは解決されていて、また違う悩みがでてくるんだろうね。」と話しました。もやもやさせただけです。でも、友人は友人で悩んでもがいてを繰り返して、素敵な母になるのだろうなと思います。

 

数ヶ月ぶりに抱っこする新生児は想像以上に軽かったです。とても可愛くて癒されました。その後息子を抱っこすると、その重さが腕にずっしりとかかります。しかし、その重ささえ愛おしい。私は、少しずつ母親になっているんですね。